ワコム個人投資家向け会社説明会(2009.5.9)

決算など内容の多くは会社ホームページなどにもあるので、ここは長期投資対象としての魅力についてかく。※一部公演内容にない私的感想が含まれています。
現在4株保有ですが、買い増ししたくなりました。

現状わかっていること

26期(~2009.3)のまとめ
  • 金融危機による世界的需要減。
  • 円高による大きな減収。
  • 徹底したコストコトロールをした。
  • コンシューマ向けがかろうじて売上を牽引
  • 現地通貨ベースではほぼ増収(韓国以外)
  • 世界経済の影響は受けたがなんなく乗り切った格好。
  • 長期投資対象としての魅力を維持する。

予想配当3000円
自社株買い(2万株:18.5億)

プロ向けの市場は敵なしの状態になった。
  • 映画、アニメ現場ではなくてはならないツールとして定着した。
  • intuos4(今年3月発売)で精度がさらに約2倍となった。
  • 買い替え含めて需要が予想以上にあった。
  • かつての競合はほぼ敗退でジリ貧状態に陥っている。
  • グローバルな知的財産力、特許、商標の管理で足固めしっかり。
  • EMSなど生産供給体制を需要の変化に対応できるようにした。
新しくプロ向け市場の開拓してみた。
  • 世界のDJ市場 (1200億規模)に参入してみた。
  • この市場も品質重視で価格割れが発生しにくい。
  • インターフェースが受け入れられれば継続収益が見込める。
  • 妙にノリノリなデモ動画によれば、関係者に好評だった模様。

今後の動き方について

長期目標について
今年のビジネス環境
  • プロ向けの需要は安定的だが、世界経済の悪化でコンシューマ向けの大きな回復は厳しい。
  • WINDOWS 7にタッチパネルが標準搭載でタッチパネルが市場立ち上がる見込みで、現在PCメーカーと液晶製品(コンポーネント)を仕込み中。
競合について

タッチパネルに必要な技術レベルが低く勝負できない。
ケータイ、携帯ゲーム市場参入は考えてない。
使いやすさ、親しみやすさの勝負では現在負けているかも。

  • アップル

サードパーティ製のマック+ワコム一体型PCは流通している。
純正としてどうでるかは不明。社長は言及さけた。

  • 3Mタッチシステムズ?

DST(振動検出方式)タッチパネル
タッチとペン2つのセンサーを併用している(精度よくない)。
高い材料費(フィルム)、2センサー同居により生産コストが高い。
会社規模も小さく、すくなくとも現在は総合力として競合にあたらない。

  • その他中国系?

タッチパネルは高い技術が必要ではない。
簡易版大量生産攻勢のリスクがある。
コンシューマ向けデフレ(ネットブック等)に巻き込まると厳しい。