成功している人に外見異常者がいない理由 「起きていることはすべて正しい」から考える

運命の成長パスとは

  • 目標を紙に書くことで、顕在的に目標達成を確認するだけでなく、潜在意識も目標に向かった意思決定がされるようになる。日々の些細な行動(初期値)の違いがカオス理論のように将来の大きな違いにつながる。
  • 運命、将来の状況は、過去の努力を基礎とした確率分布で生じる。そしてさらに確率分布を上に持っていくためにはポジティブシンキングが有効。

成長パスの加速度装置を設計する

  • 何をどうしたら好循環のスイッチが入りやすいかという仕組みを考え、常に調整し続けると、成長パスの確率分布の範囲内でブーストが発生することがある。
  • 確固とした目標を持ち続けていれば、潜在意識による情報収集が勝手に結実し、顕在意識の判断に寄与する。

パーソナル資産を引き寄せる

  • 目標に向かってアイデアを考え、何をどうしたら達成できるか、常に仮説を立てながら思考し続けると、潜在意識も答えを探し続けるようになり、今起こっていることと問題解決に役立つものが自然と引き寄せられる。この習慣が小さな運も引き寄せ、それがつもり積もって一定の成果につながる。

人やコミュニティを選ぶ

  • 一緒にいると気持ちのいい人と行動を共にする、足の引っ張り合いのない母集団に属することでも成長パスの確率分布がよくなる。
  • 心も顔もきれいであることは、ポジティブで相手に気を使うなど潜在的によい心がけをしている可能性が高いので、一緒に行動すると成長パスがよくなる。

自分のデータベースの仕組みと運用

  • 潜在意識へ情報を入出力しやすくするための五感を鍛える。
  • 本、人、実体験、ちょっとした気づきから得られる情報をできるだけオリジナルの形を減価すことなくスキーマとして潜在意識に記録する。
  • 本から得られる情報は、筆者が言っている認知を丸ごとパターンとしてエピソードやフレームワークごと潜在意識に飲み込む。顕在意識で一字一句は記憶しても非効率だし情報落ちする。
  • スキーマとして保持しておけば、知らず知らずの行動によい影響を与えたり、アイディアの元ネタになったりする。スキーマ同士の相乗効果も起きやすい。
  • 人が一度体験して得た見聞はすべて潜在意識に蓄積されるが、そのままでは引き出すことができなくなるので、あとから想起できるようにするためにタグをつけておく。
  • 十分な経験値を積んだ潜在意識のデータベースを構築しておけば、ちょっした刺激・気づきをきっかけに適切な行動をとることができる(ディープスマート力)

行動に生かす

  • これまで得られた経験、知見やこれから得られること、人との出会い、知識、きっかけ、そういうものすべてを大事に考え、チャンスとして捉え、どうしたらこの瞬間を最も自分の大事な目標に対して、最大限生かすことができるのかを、常に呼吸をするように考える癖をつける。
  • 何かぴんと来るものがったら、関連本を読む、人に説明する、仕事に応用する、とりあえず記録するなど、必ず行動を起こす癖をつける。デジカメ、ICレコーダ、メモ帳をデータベースの補助として活用する。
  • 問題への気づきとその解決策を準備しておく、起きていることが好きなことでも嫌なことでも、そこから目をそむけずに早めに問題解決したほうが、逃げるよりも結局無駄がない。人にあうとき機会を最大限に生かすために、あらかじめ行動をイメージしておく。
  • 妬まない、怒らない、愚痴らない。そんな相手がいたら、相手を要素分解して、いいところを盗んだほうがよほど生産的。
  • 一見損になりそうなことでも、信頼できる相手に対してはなるべく恩義を返していくような行動パターンにしているとセレンディピティが起こる。

目標設定方法

  • 自分がある程度何ができるのかを認識できないと、自分のミッションが何かは一概に言えない。ある程度の目標が定まり、成長パスやセレンディピティによる好循環が生まれてくるようになったら、その目標のさらに上位の概念として、自分が達成したい人生のミッション・ステートメントを書いて意識する。

メンタル筋力を鍛えるための方法

  • 今起きていることはすべて正しい。自分の置かれた状況を歪まずにとらえるために、状況を客観的な数字にする、多面的に見る、人に聞いて確認する。
  • 自分が考えている自分と、他人が考えている自分がなるべく違わないようにするために、自分は何が得意で、何が苦手で、まわりや世間にどう人にどう評価されているかを知る。自分の客観的な情報をブログに対するコメントやSNSで確認する。
  • 自分と同じかより上位のメンタル筋力を持つ人と付き合う。逆に自分より弱い人とは少しずつ距離を置く。
  • 利己より利他を心がけると、自分の最大化よりも組織の最大化を考えられるようになる、また他人の感謝が自分のメンタル筋力に栄養を与えることにもなる。
  • 得意分野の中で目標設定し小さくても成功体験を得る、さらに課題をステップアップしていく。逆にメンタルにダメージを与えるような失敗体験は早めに摘み取って傷を大きくしない。過労を感じたら休養する。
  • 能動的に考える時間を増やすために、テレビ、ネットサーフィンはやめる。大量の本の読みたいところわかるところだけでも読む。
  • 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶために、自分の歴史以外は本で知る。伝達に限界があるので、理解度を割り切って大量に読む(量を質に転じさせる)。講演会やセミナーに積極的にして徹底的に人にあう。ブログもいいが所詮一人によるものなので甘い部分がある。
  • メンタル筋力をより丈夫に成長力をより加速するために、半年から数年の優先順位を決められるようにするために、自分投資のバランスシートを意識する。

成功する人はメンタル筋力が強く、しかも自分の運命の成長パスを最大にしようと常に意識しながら行動しているので、その確率分布を押し下げるようなリスクは少しでも避けようとします。一概には言えませんが、ひどい火傷を負うなどして外見に異常をもつ人は、少なくともその問題認識直後はメンタル弱者であり、妬みや怒りや愚痴を言う可能性が極めて高いと言えます。もしそうしたことを聞かされるだけであれば時間の無駄で不快なだけですし、潜在意識にも悪い影響をもたらします。そして、その後の成長パスの確率分布も押し下げてしまいます。それがつもり積もると自分も不幸の運命になってしまうかもしれません。

もちろん、愚痴や怒りを一切言わず、逆に勇気を与えてくれたり、あるいは適切な問題解決策を提示したらすぐに愚痴や怒りなどを収めて変わっていくなら、それは意味のある時間になります。お互いに気持ちのよい時間を過ごし、お互いによい成長パスを獲得できる可能性はあります。

しかし、それは本人が外見のことを本当に気にしていないことが大前提です。人によってはそうなるまでにすごく時間がかかります。私の場合は2年かかりました。それに、時間が経ってもなお心の中で本当はどう思っているかは容易に知ることはできないので、目の前にいる外見異常の人と気持ちのよい物語が始まる確率はやはり低いといわざるを得ません。もしかしたら勝間式によらずとも、人は直感的にそうしたことを感じ取って、外見異常者に近づこうとしないのかもしれません。

というわけで、外見に異常を持つ人が成功目指して、成長パスを広げるための環境はとても厳しいです。チャンスのほとんどが最初から失われてしまっています。ただし、ひとつチャンスをつかんで、しかもそれを成功させることができれば、すこしずつ好循環のサイクルが生まれてきて、逆に覚えやすい外見は著名人たる条件ともなります。ひとたび外見異常のスターが出現してしまえば、外見に異常を持つ人と接触することのリスクが見直されることになり、他の一般の外見異常者が成功するための状況が普通の人とあまり変わらなくなります。
そうなればもう言い訳できませんね。
外見異常スターになりつつあった大田さんや古市さんはいったいどこへ行ってしまったんでしょうか。。。

メンタル筋力を鍛えるための方法(勝間本) - 焼肉開発日記