ドワンゴの株を買おうとしている人

一昨年に念願のニコニコ会員になることができて、これまでにない新しいコミュニケーションに感動した。ということで応援のため株を買おうとしている個人投資家の一人です。ニコニコ動画ニワンゴという会社が運営しているが株公開していないので、応援するのは親会社のドワンゴになる。

会社情報によると、事業内容と関連会社は下記となっていた。

ドワンゴの事業内容

ネットワークエンタテインメントコンテンツ及びシステムの企画、開発、運用、サポート、コンサルティング

ドワンゴの子会社


2008年12月25日の株主総会では、ポータル事業(ニコニコ動画)の費用増加が響き営業利益・経常利益ともに減益。経営危機の認識はあるのか?黒字化失敗時の経営責任は?など厳しいやりとりがあったようだ。

平成20年9月期決算

  • 今期(2007年10月〜2008年9月)売上高は249億7,800万円、経常利益はマイナス1億700万円
  • 前年同期(2006年10月〜2007年9月)の売上高は222億5,700万円、経常利益はマイナス3億1,000万

株主総会の小林社長によるコメント

  • 2007年7月は月収入が30百万円強だったが、2008年9月単月では1億80百万円くらいにまで増えた。一方、費用は3億程度であり差し引き1億20百万円のマイナス。それが2008年10月には差し引き1億をちょっと切るくらいになっている。
  • ニコニコ動画は30年計画でやれる。関係費用として2007年3月から35億程度使っているが、現在は地固めと基礎を作っている段階。
  • 「ポータル事業は利用者の増加が当分続くため、費用も増加していく。一方、2009年6月には単月黒字にもっていく。努力目標ではなく、最低限目標と考える。
  • 広告は代理店への認知が浸透し、メジャー所が入ってきている。
  • ニコニコ市場は横這いだが、プレミアム会員が10月から増加に転じ、24万5千人まで増えた。

ニコニコ動画の新バージョンββではプロのコンテンツホルダーとちゃんと金を落とす一般客獲得を狙っており、今後の収益増もこれに期待しているようだ。(ββ発表会の大会議には行って楽しかったが、あんな大金をかけて株主には突っ込まれたんじゃないだろうか。。。)

売上高ベースでは約12.2%の成長をしているが、先行投資と運営コストが足を引っ張っている。初期投資としてのシステム構築費はある時点から落ち着いていくと思うが、成長に伴う通信費*1著作権等使用料*2の2つの増加は避けられない。劇的にプレミアム会員数が増加するなら即問題解決だけど、そうでなければどうやってコストを抑えて収益を確保していくかがポイントになりそう。

金融不安以来の株価推移と根拠なし予想

  • 2008年始めから30〜40万円あたりを推移していたが、5月から徐々に下降し、リーマンショックで一時は78,800円の底値をつけた。その後は一貫して上昇トレンドで、2009年1月4日終値は165,300円程度まで回復している。
  • このまま上昇するならトレンド中の上下で底を狙う手もあるが、おそらく今年中にも何度か日経平均をガクッと下げる不安材料がでてくるはずなので、そのときを狙おうかなと。

http://d.hatena.ne.jp/orbiter/20081225/p1
ニコニコ動画のこれから(ドワンゴ株) - 焼肉開発日記

*1:インターネット接続料

*2:売上に応じてJASRACに中抜きされる仕組みになっており、常に高率の著作権等使用料を徴収されている。ドワンゴの主力事業である着メロサービスに加え、2007年よりニコニコ動画も管理下となっている。