ロシアが位置測定システムの覇権争いに名乗り
ロシアの位置測定システム「グローナス」
ロシア以外の位置測定システム
- 米国(GPS)、すでに35機体制、端末も全世界に普及済み、しかし利用制限、精度は米国の意のまま
- 中国(北斗)、すでに全地球をカバー済み、一部で運用開始、2009年目処に12機体制、最終的には30基体制へ
- 欧州(ガリレオ)、資金難により運用開始目標を2012年に延期
GPSは航空、船舶をはじめカーナビ、携帯電話、登山、スポーツ、ゲーム用に世界中で広く普及し、なくてはならないツールですが、システムが米国のみに依存しているため、生活必需品としての担保、安全保障の観点から対抗勢力が出てくるのは自然の流れです。
日本も09年度予算案によれば、宇宙関連が10%増となっており、準天頂衛星システムという衛星による測位システムの計画が盛り込まれているが、あくまで米国GPS衛星の補完としてであり、覇権を争えるレベルには至っていない。