自動車メーカーと電池メーカー再編の近況

ガソリン車から、ハイブリッド、電気自動車へと転換していこうとするこの時代、自動車産業自体が大きく変わろうとしています。

中心技術がエンジンから電池へとシフトするため、エンジン関連部品会社が苦しくなる一方で、自動車メーカーと電池メーカーによる合弁会社などが相次いでいます。

今後も再編が続くと思われますが、日本が現在トップをいく業界とはいえ今後世界的な再編になってくると思われますので、どことどこが手をつないで、最後にどこが笑うのか、今の段階ではまだわかりません。

日本では、今のところ5つぐらいの勢力ができつつあるようです。ただ、週末の報道よりパナソニック三洋電機子会社化がほぼ決定となりました。少なくとも今年から来年にかけては、実績、技術の高さ、投資規模どれをとっても圧倒的なパナソニックEVエナジー三洋電機が無視できなくなるでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/nago8/20090608/1244475256

パナソニックEVエナジー三洋電機

リチウムエナジージャパン

  • 出資:GSユアサ(51%)+三菱自動車(49%)+三菱商事(34%)
  • 現状:三菱自動車・電気自動車「アイミーブ」試験販売中
  • 今後:
    • 2012年、電気自動車の価格を300万に抑える、年間2000台から5000台にする
    • 30億円の追加投資
    • 1万台生産可能の新工場建設[6月24日追記]

ブルーエナジー

  • 出資:GSユアサ(51%)+ホンダ(49%)
  • 今後:
    • 京都府内の施設に100億円を投資
    • 2011年春、ホンダのリチウムハイブリッド10万台規模で量産

オートモーティブ・エナジー・サプライ

  • 出資:日産(51%)+NEC(49%)
  • 現状:なし
  • 今後:
    • 500億円規模投資
    • 追浜工場+米国一貫生産検討中(米政府の自動車産業支援制度)
    • 2010年秋、電気自動車
    • 2012年、20万台生産

日立ビークルエナジー