電池と自動車についてのまとめ

電池に寄せる世界の期待

  • 世界のCO2排出量を2050年までに半減させるには、2025年までに92兆円の投資が必要
  • 自動車分野への投資だけでも40兆に及ぶ
  • とくに鍵を握るのが電池といわれており、大きなビジネスチャンスとなっている

電池の歴史

1800年 ボルタ電池
1859年 再充電可能な鉛蓄電池、二酸化鉛+鉛(硫酸+水素イオン)
1963年 ニッケルカドミウム電池、ニッケル化合物+カドミウム化合物(水酸化カリウム水溶液+水酸化物イオン
1970年 小型化が進む
1990年 ニッケル水素電池
1991年 リチウムイオン電池、リチウム化合物+炭素系材料(リチウムイオン)
  • 現行電池の原理を考えたのは旭化成
  • 最初に事業化したのはソニー

電池の技術

  • 材料の組み合わせが多く複雑で簡単には参入できない
  • レシピが判明しても他社による再現は不可能といわれる(中国涙目)
  • 1個のセルが全体の性能に影響する(直列が全滅)
  • セル全体の精密制御が必要(放電、温度、寿命予測)
  • 技術の蓄積がものをいう匠の世界

日本の電池の目標

2010年 改良型電池 性能は現状と同じで、コストが10万/ kwh(半減)
2015年 先進型電池 性能150→200Wh/kg、コスト3万/ kwh、走行距離一充電で150km走行、EV実用化視野
2030年 革新的電池 一充電で500km走行、性能600〜900Wh/kg、コスト5千/ kwh リチウムでは無理なレベル

リチウムの次に期待される電池

  • リチウム+フッ素の組み合わせの電池
  • 金属リチウムの蓄電池
  • 金属空気電池(空気中の酸素を利用で軽量化)

GSユアサ

三洋電機

パナソニック

NECグループ

  • 民生用の電池で定評
  • オートモーティブ・エナジー・サプライ
  • 日産自動車EVに供給
  • 09年度までに1万3000台、段階的に6万5000台の予定

東芝

日立ビークルエナジー

  • 09年4月1日電池事業統括推進本部を立ち上げ
  • グループの電池関連会社や関連部署を束ねる
  • 合弁などなしで等距離外交